2015年9月
想像
登攀日和だった大型連休、うち1日を小川山で過ごす。
混雑する岩場は基本好きじゃないけど仲間とセッションできることは楽しい。
モノポケに根負けした後は未登のおススメ課題へ。
「これね、良い課題だからやってみて。」20課題程、登喜男さんにチェックを入れてもらってから数年、今日はこの課題を。
取り付きからしてムーブは分かった。問題はその体勢になるまでのホールディングと離陸時のフットホールド。「とりあえずこの足で…」などという安易な取り付きでトライしたくない。
離陸とマントル時のフットホールドに足送ることが出来る離陸足の位置を探る。およそ確定させたら力の入る手のホールディングを探る。右手は決まった。左手は悩む。二通りの持ち方、離陸とマントルのどちらを優先させるか。ここは右手と離陸足の信頼度から確定する。数パーセントの不確定を確定に出来ない自身の経験値。っしゃ、いってみるか。
力む両手、当て込む足、静かに離陸して最もムダのない軌道で重心をキープしながらマントル足を決める。乗った! 岩をなめるようにじわじわと返しきることが出来た。リップの縁に立てたことで9割の安堵感。最適な踏み足を2、3歩選びダイクに手が届いた。そのままてっぺんまで。
じつに嬉しいトライだった。こんなホールドの配列でも登れるんだなぁっていう発見や喜びが初登時にあっただろうなぁと想像する。
自問自答するt-mo君。岩の名前の由来も伺える美しい岩だ。
このあとt-moくんも完登。マントル返してからのスラブで足を滑らせて危うかったことは黙っておこう。
同じエリアにある僕のおススメ課題をトライするhiromiちゃん。トリトン5級をきっちり登った彼女、同じ5級ではないなっていう表情。ムーブが想像できるくらいの経験値を上げていくのはこれから。
こんな岩も楽しいものだ。また行こう。
初
今日もクライミングをやってみたいと、はじめての方がご来店。
なんにでも「初めて」があるし、飛び込んでいいのかどうか二の足を踏んでしまいがち。しかし、首を突っ込んでみると今まで知らなかった世界が広がっていたりします。「知らなかった」んじゃなくて「知ろうとしなかった」だけなんだってきっと気づくはず。
店長と外岩@瑞牆キャンプはそんな「初めて」満載のお泊まりボルダーツアーとなりました。
おやおや、りんごちゃんまで。もちろんボルダー犬の参加も初めて。
7・8級が登れるってことが参加条件の一つなんだけれど、初岩の6人ともが6級までレッドポイントを上げてきた。
見定めるまなざし、落ちたくない気迫。
決め手は足。
おそらく、最多トライのタクマくん。悩まされた分だけ岩に教わったんじゃないかなぁ。
もう、ジムのジブスに乗るのなんてコワくないよね。
一方、キャンプでは7張のうち5張が初めてのテント。建て方からはじまって「どうするの」って状態。しばらく放置してたらみんなでテント建てセッションが始まった。
「こうかなぁ」「フムフム」「あー、出来た出来た!」ハハハ、クライミングと一緒。
キャンプ飯も、カズミ嬢のホットサンドといったおしゃれ飯から、飯盒、パーコレーター、レトルト、カップ麺、魚肉ソーと漬け物といった手抜き飯(失礼!)にいたるまで、初心者キャンパーぶりを発揮。「あれ? 泊まりなんだから一杯飲んでもいいんだよね!?」今頃言われても…。酒は店長持参のバーボンミニボトルをマワシ飲みするも飲みきらず。みんな明日の登り方が気になってるんだろうな。夜中には雲もなくなり満天の星。衣食住不足キャンプもまた楽し。
いずれは自立してクライミングを楽しんでもらいたい。「店外」はそんなイベント。なのに、いつも常連がチラホラ顔を出してくれる。自分のクライミングをやりながらもつかず離れず何気にサポートしてくれてる。感謝。そんな風になりたいって思ってもらえると嬉しいなぁ。
どーみんず結果報告。
報告が遅くなってしまいました。。
ピラニア富士吉田にて8/25〜31まで開催しました、どーみんずコンペの成績発表〜。
1位 戸越健太(トゴエ)
2位 建部智也(t-mo)
3位 小林玲子(re-co)
4位 宮下すず(すず)
5位 渡辺美保里(P)
6位 櫻井宏樹(さく)
7位 小西伯弥(PK)
7位 鈴木宏彰(スズキ)
9位 伊藤泰裕(Yasu)
10位 松村岳史(タカシ)
11位 小林三奈(Mina)
12位 織田裕士(ユーシ)
13位 奥脇和美(Kazumi)
14位 高山未聖(たかやーまん♪)
15位 伊藤克之(いとー)
15位 小林洋美(ヒロミ)
以上、16名の方にご参加いただきました。
上位2名は、全21課題中20課題完登という好成績。もう、どーみんずは卒業していただきましょう〜。
みなさん、1週間おつかれさまでした。トライしていただいて、本当に、ありがとうございます。
次は。。。。冬かな?