2019年6月
【POCS】ピラニアアウトドアクライミングスクール6月@小川山
風速6メートルの予報が的中、岩も乾いて雲間から覗く青空のなんと綺麗なこと。
降り続いた前日までの雨もなんのその、良い一日にしてくれた自然の流れに感謝。
そして今日もこのスクールの技術的テーマ「踏み」からスタート。
オススメは金峰山岩。いまやトポに載らないこの小さな岩も1984年「岩と雪」105号の表紙を飾り(掲載の意味合いは違うと思うが)、森の木も育っておらず西股沢の対岸の森が見られたり、下地に岩のあるラインをマット無しで登る池田功氏の姿を捉えている。良いラインは変わらず参加してくれる皆さんに「踏み」を教えてくれる。
手のホールドも甘く、踏めてなければ登れない。そしてリーチも関係ない。「頑張ってー、パパー…」
うまく登れる時と登れない時の「踏み」のニュアンスを感じとれたならどの岩でもいい感じに登れる。
上手なクライマーはさらに難しい踏みスタートも。
こちらも感じとってもらおうとなかなかやってないルーフ課題。離陸もままならなかったところに少々のアドバイスで一手二手と伸ばしていく。落ちてた腰もどんどん上がって皆んな成長、それを見守る。親子で、夫婦で、仲間で。
そして見事な完登にエールを送る。
岩、自然、仲間。それぞれに大切にすべきことの分かるクライマーにだんだんなっていく。
梅雨の晴れ間の小川山、今日も良い一日だったなぁ。
アスリートクラス スタート(キッズの指導に思うところ)
昨日からキッズのアスリートクラスの指導が始まりました。
アスリートクラスは、登ることを楽しむレベルから、クライミングをスポーツとして学ぶことを目的としたクラスです。
私に限って言えば、ユースの本格的な指導は12年ぶりくらい。この間、競技クライミングのレベルと環境は目覚しい発展をとげ、トレーニングや指導についてもずいぶんと体系化されました。
とはいえ、基本的なテクニックはさほど変わっていませんから、まずは基礎を固める指導が続くと思います。
変わったところとしては、私自身が「親」になったことでしょうか。10年余りの子育てを経て、子供の気持ち、乗せ方も少しわかった気がしますし、そもそも子供が好きだという自覚があることが最大の違いです。
褒めることが自然にできるというか、子供達の頑張りやブレークスルーの瞬間を見ると本当に嬉しくなるんですよね。
昨日も最初は「できないよ」と弱音をこぼす生徒たちを「できる」「今のは良かった」と励ましつつ、ムーブはロジカルに修正繰り返すとみるみる動きが良くなって、最後にはノーミスで登るシーンを何回も目撃できました。
わずか20分の間に起こったこの劇的な変化に生徒自身もびっくりという顔をしていましたが、これはまさにブレークスルーと呼べるものだと思います。
成功体験を積み重ねながら、しっかり基本を身につけてもらうためにも、ちょうど良い目標課題と適切なアドバイスができるよう、頑張っていきたいと思います。
アスリートクラスは週1回1時間の集中指導。ピラニアのどこかの店舗で行います。
生徒数は最大でも4人ですので、一般のお客様の負担にはならないかと考えていますが、ぜひピラニアキッズの応援をお願いしたいと思います。