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FRONT RANGE FREAKS
Return 2 Sender
などによって、数々の賞を総なめにしたSender Filmsの待望の新作がついに登場。ますます洗礼された内容で、早くも数々の賞を受賞している。
ファーストアッセント = 初登をキーワードに、アメリカ、カナダ、ヒマラヤ、タイ、イタリアなど世界各国を舞台にして、クラック、ボルダー、ビッグウォール、ディープウォーターソロなどなど多様なスタイルのクライミングが展開される。
カナダ・スコーミッシュにある世界最難のクラック、Cobra Crack(5.14b/c)。美しい花崗岩の前傾壁に30mに渡って続くその強烈なフィンガークラックは、長らくこの地の次世代プロジェクトと言われていた。スイス人のクラックマスター、ディディエ・ベルトーはこのクラックを初登すべくトライを始めた。しかし、カナダのトップクライマーソニー・トロッターもまた、初登を狙って通いつめていた。果たしてディディエは、長く語り継がれるであろうこのクラックを初登できるのか。ディディエの初登に対する思いを語るシーンには、思わず胸が熱くなる。
その他、ヒマラヤ、テレイ・サガールの高度6000mでの身の毛もよだつミックスクライミング。
アメリカのトラッド・クライミングのヒーローディーン・ポッターが、ユタ州モアブで強烈なランナウトをして大フォールを繰り返す70mのコーナークラックThe Tombstone。
オーストリアの神童デイヴィッド・ラマとその仲間達が、タイにある手付かずの石灰岩で新たなレベルを切り開くディープウォーターソロ。
ウルシ、ダニ、脆い岩などの厳しい条件が重なる600mの壁を、オールナチュプロで登りきるブラック・キャニオンでのマルチピッチ。
ヨセミテの息がつまりそうなルーフクラックや、イタリアの腕がはち切れそうなルーフクラックなどなど、どのクライミングもその苦しさと初登したときの喜びが、画面からビリビリと伝わる。初登までにはどんな経緯があるのか、なぜ彼らは初登にこだわるのか。初登というものに対するクライマーの情熱とドラマがここには凝縮されている。
また、30分を超えるボーナスコンテンツも見所満載。危険な5.14-のクラックの初登シーンや、フレッド・ローランによる5.15aの初登などの他、メイキング、さらにはクライミングのPCゲームまでついて盛り沢山。今年最も見逃せない大作。
レビューは、順次アップします。