久しくチョークの途絶えたルートに、再び生命を吹き込むのだ!!(うろ覚え) 本家の杉野保さんには(はるかに)遠く及びませんし、あの文豪のような書き回しもとてもできませんが、機会を作ってまたこんなルートを登って行きたいです。 それにしても登って大満足のグッドルートでした。
今日はリードクライミング。
山は朝から本降りのひどい天気でしたが、この前傾で岩は濡ないで僕らを迎え入れてくれました。
しかし、このルート。いったい何年間登られていなかったのでしょう?チョーク跡はうっすらとも確認できず、腐りきった残置スリングだけが垂れ下がる光景が、さらにひとけの無さを物語っています。
おかげで、全てのホールドを取捨しながらムーブを組み立て、そして登りきるという貴重なクライミングができたんですが、さながらOLD BUT GOLDといったこの体験は、開拓時の初登者の熱い思いが時を超えて直に自分に伝わるような、そんな感覚にとらわれたのでした。