岩の人気

店長と外岩、今月は御岳にやってきました。

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岩が初めてというクライマーから経験の浅いクライマーを中心に、岩場でどう過ごして、どう岩と向き合い登り、ルールやマナーは何か、できる限りケガ無く帰ってくることが出来る、「自立したクライマー」を目指す店外。

そんなクライマーになりたい方、参加をお待ちしてます。

 

さて、発電所エリア、御岳苑地の駐車場が満車だったので予定変更。寒山寺へ。

In Tokyo! のトライをジャマしないように静かに通り過ぎ、新しい御岳トポでいう85の岩へ。

混雑は人気の岩だけのよう。対岸に見える鵜の瀬も砂箱もマルガリも大賑わいで取り付ける感じがしない。そしてこの85は久しくチョークもつけられてない。7級スラブ、7級カンテからのマントル、6級マントルの3本。グレードからしてアップ程度とやり過ごすような岩こそ店外ではオイシイ岩に。

小川山で踏み込んできてるので7級スラブは皆一撃。しかしマントルとなるとどうしてこうも登れないのか。カンテに乗り込んだり、リップにヒール掛けたりまでは良いんだけれど、どうしても腕で引き付けてしまって重心が足に乗ってこない。「ケツから来い ! 」って言われても身体がそうは動かないらしい。これじゃどの岩もマントル落ちしそうで見てられないよ…。こんな課題こそ確実に一撃できるようにしておきたいねぇ。

あまりに日陰で暖かさに目がくらみ鵜の瀬へ移動。

変わらず混雑の鵜の瀬の上流にやはり誰も取り付いてない71岩、黒本では鵜の瀬橋エリア3〜5番、7級、6級、6級、いずれもフェイスかスラブな課題。みるかぎりホールドだらけで簡単なので登れたら、6級二本をSDでやってみようと提案。真ん中のSD6級ライン、サイドガバからの離陸、ショートリーチのクライマーにはちょい辛い課題に変化して面白みを増した。

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さらにSDが登れたところで、SD6級スタートから左へ7級につなげるトラバースを設定してみた。4級程度、これがさらに面白い課題になった。ガバ棚は使わなくてもカチやサイドカチをつなげていけば登れる。次のホールドにつなげるためにどうバランスを取るのか、フックを使ったり見えづらいフットホールドを踏めるのか、ムーブや手順の組み立て、持久力に体幹、ラストのマントルをこなすメンタルなど総合力を試される良い課題。

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鵜の瀬のガバ2級より面白いと言い出す始末。この不人気岩で4級トラバースセッション、鵜の瀬の賑わいをよそに大いに盛り上がる店外メンバー達。このカチ使えるよ。マッチしちゃうとバランス悪いよ。その小ガバ取れたらここに足送れるよ。次々にムーブ解析するもなかなか完登できないけど、日暮れとともにエンジンも掛かってきて増々ドハマり。一手一足ずつ真剣に考えてトライする様子は見ていて気持ちいい。みんな良い顔してトライしてる。

トポには無くても良いラインは存在する。人の言う課題だけが良い課題じゃない。ちゃんと見出せばこんな不人気岩も良い課題があり、グレードにあったクライマーが真剣にトライ出来る。設定出来た事に喜びを感じる。枠にとらわれない気持ちこそが新しい課題を生み、クライマーを自由にする。そんな自由に満ちた岩登りが好きだし、楽しい。

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ちなみにSD7級スタートから右へ抜ける逆トラバースも4級程度、こちらも登ってみてね。

1月の店外もお楽しみに。岩が登れるようになりたい、そんな方はピラグレード6級がコンスタントに登れるようにしっかり登りこんで参加して下さいね。

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