林の中へ向かう道は枯れ葉や小枝が流された跡で少々湿っている。前日は滝のように雨が降ったことが聞かずしても分かる様子だ。
岩の乾きが心配されるところだが、わくわくでいっぱいのメンバーはそれどころじゃない。足取りも軽くクジラの下へ。
「えーっとー。。」少しは慣れているピラメイトもどう踏もうかと考えてしまうスラブ足。岩が初めての人や踏みが苦手な人にとっては未知との遭遇。離陸もままならないのでここで感じをつかんでもらおう。
「怖がって岩に張り付かないで真上から踏んでみてー。」
「自分の足を信じてー。」
「あかーん! でもちょっと分かったかも!」
完登できなくても少しずつ身体で覚えて。少しでもニュアンスがつかめたならまずはオッケー。
ドキドキがにじみ出てる小学生クライマーKちゃん。ショートリーチでもはじめての岩登りで自信をつけてもらおうと、太鼓を叩きに。
「ポンポンっ。うわー! ホントだー! 」
演奏後は言われずともレイバックでササッとゾウ耳の上まで。マントルはちょっと苦手かな。登れてうれしいやら怖いやら。
「降りるのどこーっ?! 」
同行スタッフのツボ君のエスコートで無事に降りホッと安堵顔。上出来ですよ。
分岐、石魂、伴奏者を眺めながら犬、涙、涙下へ(←分からない人は一緒に岩行きましょー)。
キノコ、から松ボックリ、アブ、ハチ、ふれあいも忘れずに。
慣れたメンバーは待ってましたとばかりにホワイトティアーズをセッション、初めて組は涙下でスラブ&マントル。
登るにつれて慣れていく。難易度は違っても出来ない課題に挑戦してることは皆同じ。
少しでもスキルアップを感じたならばお連れした甲斐もあるってモンです。
「ヤッターー !! 」
涙下にも聞こえるデカい声のTっちゃん、ホワイトティアーズ完登、おめでとう !
心地よい疲れと夕刻。入口岩まで下がって更にセッション。
一つの岩に幅のあるグレード。シメのセッションにはもってこい。懐深い岩です。
ラブトラが人気課題だけど、オススメは直登の5級と右面のスラブ4級。
5級はムーブの読みを、4級はムーブ、足、バランスにシビアさを求められる地味な課題。
オンサイト出来るかどうか是非トライしてほししい課題です。
踏みの総仕上げに駐車場脇スラブ7級でセッション。
全く手がないこの課題。逃げ道無し。踏めれば登れる。さもなくば敗退。潔い。
こういう課題で是非自信をつけて欲しいね。
踏むのが苦手だったHデさんのトライ。落ち着いてテンパること無く確実な登りで無事感登 !
成長ぶりを感じる納得のトライでグータッチ !
ギリギリまで登って皆さん満足、お腹いっぱいの良い一日でした。
岩から戻ってジムで登ると足の踏み方、使い方が良くなって、滑って落ちてしまっていた課題もなんとか登れてしまった。
そんな声も早速聞くことが出来てうれしいですな。
経験積んでいつか一人でも登りに行ける自立したクライマーになりたい。
そんなアナタ、次回の店外参加をお待ちしてますよー。