富士川ボルダー

今日は久しぶりの休日。 涼しい山に行くつもりが、何かの拍子で太平洋に引き寄せられ、だとり着いたのはなぜか富士川ボルダー。 冬ではなく、夏に行くあたりが僕らしいでしょ。 でも、先客(※)が居たんですよね。物好きはどこにでもいるものだと改めて実感しました。(失礼) 070909_fujikawa1.jpg しかし、台風の大水が引いた跡から湿気が蒸せかえり、ぬるい風に乗ってやってくる蚊が身体にまとわりつく、なんとも不快な日和。さらに、上流側の壁は染みだしが残り、下地もドロドロというコンディションだったので、今日はメインとおぼしき壁に照準をあわせることに。 とはいえ、トポは持ち合わせてなかったので、岩肌に描かれた矢印と勘を頼りに登ってみました。

ポケット

得意系のポッケ課題でアップして…なんて考えが甘かった(痛) スリップでの不意落ちすること十数回。いきなり富士川の洗礼を受けてしまい、目が覚めたどころか、目が吊り上がりました。 アドレナリンをひり出しながらギリギリ完登。

ノーマル

まさに課題があきらかになる課題。 仲間達は登れなかったけれど、自分の弱点がつまびらかになった事でしょう。 このへんから、「足が滑る!」という言葉が仲間のなかで禁句となり、代わりに「力が足らない!」と言うルールになる。

ノーマルの左

仲間のN井くんが、頑張って完登。 しかし、ビギナーのマントルは見ている方が心臓に悪いような…

QED

ここにしては珍しく水平にかかるホールドとスローパー、そして顕著なピンチホールドが印象的。 まさにパズル。 あっさり登れたので気を良くして右隣のBrigeへ。

Brige

柱状摂理の真骨頂ともいうべき縦ホールドの課題で、最初、どこを登っていいのかホールドが全く見えなかった。 何度も何度もまさぐりながら、使えるホールドを取捨してムーブを組み立てるプロセスが楽しいよ。などと、のんきな事を言ってたら最後の一手で大ハマリ。ランジで解決しようとしたのが間違いだったか… 30トライほど粘った末になんとか完登。これはしびれました!

sholder

難しいことだけは見ればわかります。 そして、美しいラインです。 時間切れにつき次回。

L

後回しにしているうちに、ついに回ってこなかった…。

フェルマー(四段)

うちの五段が解決したという伝説的課題。 見た人は、まず間違いなく絶句するでしょう。 ここを人が登れるということを、この目で見ないと僕は信じられない。 恐るべしうちの五段…。

入り口ボルダー

最後に登るには指皮が痛いガビガビの岩肌。 よくわからないまま、前傾部をSDっぽくスタートし右上したけれど、他にも色々楽しめそうです。 こんな感じで、いろいろと登るうちに日が暮れて終了。 陽気としてはぬめり指数の高い一日でしたが、内容は大満足。 台風の後だったせいか、チョーク跡にまどわされることなくラインを考えられたことも良かったし、初めて触る岩の特性に身体が適応していくことを感じながら登れたのも良かったです。 ※ 今日、岩場でご一緒した静岡のT沢さんとK池さん。初対面でしたが、僕の名を知っていてくださいました。 070909_fujikawa2.jpg おふたりは、なんと御年60歳。 「マットを担いで家を出るのが恥ずかしい。」なんて言われてましたが、カッコいいじゃないですか! ファッションもキマってますよね。 K池さんはQEDがリーチという感じで、一手ずつ高度が上がるよろこびを僕らに語ってくださいました。 T沢さん、K池さん。親切に色々教えてくださって、ありがとうございました。 これからも元気でボルダリングを楽しんでくださいね。
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