昨日は小川山へ行きました。
打ち込むのは、もちろんコレです。
まだ表面がザラザラするので、まずは掃除からです。ロープで降りてみると、かなりの高さがあって、いきなりビビってしまいました。真剣なトライをするには、まだ気温も高いし、昨日の雨の湿気もあったので、ジックリとラインを探りながらの掃除です。
ロープで降りてみて初めて分かったのですが、弱点をついていくと、徐々にラインが左にズレていくことに気がつきました。当初の予定では、三角形のスラブのど真ん中をまっすぐ登ると考えていたのですが、「頭痛」の4歩目から足を探っていくと、1歩づつ左にズレていきます。トラバースしているような感触はないのですが、気がつくと左の甘いカンテに至ります。そのまま左のスローピーなリップにも至れるのですが、それだとまるっきり「頭痛」と同じなので、甘いカンテを直上するのが無理のないラインでしょう。
試しに4歩目から無理矢理右に動いてみましたが、それでも結局は徐々に左に行きます。さもなければ、右にいって「不眠症」に合流してしまいます。ど真ん中を直上というのは、どうにも強点をついているようです。一見どこを登っても同じように見えますが、ちゃんと弱点があるんですね。
このラインはこのラインでいいのですが、しかし、これで不可能スラブを陥落させたと言えるのか。可能スラブに転化したと言えるのか。頭の痛いところです。しかも予想したほど難しくない。といっても四段とかではないですが・・・。
とはいえ、カンテを掴みながら、三角形の頂点を抜けることは間違いないし、ラインというものは、勝手な希望で決めるものではなくて、岩の形状によって決まるものですから、これでいいのかもしれません。それに最上部でカンテの弱点もなしに登っていくのは、ちょっとリスキー過ぎる気もします。
さあ、いよいよ不可能スラブが陥落する日が来るのでしょうか!?