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ワールドカップ加須 2日目 その3

アップが遅くなってごめんなさい。
今週はお伝えすることが多くて後回しになってました。鮮度が落ちた時事ネタほどつまらないものはないんですが...

さて、いよいよファイナルです。
男子は(安間)サチくん、女子は(小林)由佳ちゃんが登場。やっぱりファイナルに日本人選手が居るというのは最後までドキドキして良いもんです。

まず女子。
どの選手も出だしからスムースに高度をあげていくものの、上部で左のカンテからハリボテに出て行くムーブをためらいます。観客席からは、ハリボテの下のホールドをうかがい知ることは出来ないのですが、写真の右手がそのホールドです。

後で数馬くんに聞いたところでは、DAIHOLDのキューブのようなボリュームがあってカチ持ちできないる形状に、どの選手も手を焼いたようです。

これを右手で取って左手はハリボテの角にあるグラニテを押さえ、カンテのフックを解除しながら右足をあげ、件のホールドにニーバーを入れるまでが一連の核心部で実にパワフルです。

しかし、由佳ちゃんもこの解除の瞬間に振られてフォール。
余力あるところも感じられたので、実に残念!
準決勝をただひとり完登したアンジェラ・アイターですら、行きつ戻りつの末にこのムープでやられてしまいました。

071014_majaF.jpg


ここを突破したのは3人。
優勝したマヤ・ビドマーは終了点タッチまで持ち込んで会場は湧きに湧きました。

この登りを見て気がついたのは、マヤはものすごいクリンパーだということです。
カチは当然としても、ピンチできそうなホールドも、あまそうなガバまでもぎっと握り込む。

強傾斜でクリンプすると、ホールドを押さえ込む力を作用させないと身体が外に吐き出されてアンバランスになるものです。特に足がきれると一気にヤバくなる。ところがマヤはおかまいなしと行った感じです。
きっと身体張力が非常に優れているのでしょう。

クリンパーで思い出すのはデイブ・グラハム、コンペティターではリブ・サンゾといったところですが、日本人のコンペティターではあまりみかけないスタイルですね。
しかしながら、ホールディングの手癖自体が有利不利ということに直接つながることはないのだと、この時思いました。ユースに指導している立場として今後参考にしたいと思います。


そして男子。
最初に登場したサチくんは、テンポよい登りでルーフに突入。
女子準決勝でつかったハリボテには読みにくそうな配置でホールドが点在していましたが、フックを駆使してカンテへ到達しました。

ここからです。
今回男子決勝は、ここから一連の3ムーブが全てでした。
カンテから右手で三角の薄いハリボテを取り、カンテ裏にフックを残してハリボテをマッチ、その後はるか右のガバをダイナミックに取るムーブがそれです。

サチくんはマッチしてからフックを解除しにかかったところで、振られてフォール。
たぶんパンプ具合的にはまだ行けたでしょう。

続く選手もマッチできるかできないか、もしくは右のガバへタッチしに行って失敗します。
そして出てきたトーマス・ムラツェク。

彼はフックを残したまま右のガバをキャッチし、悠々と解除してここをクリアしました。
観客のものすごい盛り上がりを察知したか、レストしながらガッツポーズする姿はかっこいい〜!

071014_tom.jpg

ガッツポーズのトム

ところが、この後再び左に入ってくるパートで力尽きてしまいました。
びっくりしたのは、トーマスの落ちっぷりというか、墜落距離。
あの高さから、グランドすれすれの位置まで振ってきたんで、正直肝を冷やしました。ビレーヤーさん演出が過ぎますよ。しっかりしてください。

しかし、このルートは相当ハードなようです。
特に最後はえぐい。
トーマスが残り1手以上残していることを考えると、続くふたりが完登劇を見せてくれるか?はたまた、あのポルダーセクションを突破できるのか?不安がよぎります。

パチです。
件のセクションまでは楽々の展開。フックを解除しないと届かないと見ていさぎよく解除。
で、ランジで右手でガバをとらえた刹那、ハリボテを保持していた左手が抜けた!
でも、右手一本でぶら下がってる!! スゲー、と声を出そうとした瞬間フォール。
ガクっ...

最後、ラモンです。
彼の身長は160cmだそうで、ここは絶対解除してからのランジで来るはずです。
平山さんの解説が入ります。「彼は止めてくると思います。」
がしかし、パチと同じく右手一本になり、やや淡白にフォール。

不安は的中、実に拍子抜けの幕切れになってしまいました。

結果的には7人がほぼ同高度でだんご。
抜け出たトーマスがぶっちぎって優勝を決めることになりました。

終っちゃった....

順位は付きました。
しかし、選手が死力を尽くすようなパフォーマンスを観ることはできませんでした。
寂しさというか、熱くなった頭に急に冷や水をうけた感じがしました。

次はちょっと今回のワールドカップを、僕なりの視点でに検証してみたいと思います。

その4につづく

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