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自然の岩

天変地異!?

ふと、思いたって三峰に行ってみました。
友人から凄いことなっていると聞いていたので。
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聞きしに勝る激変でした。色々ありましたが、一番驚いたのは、「緑の部屋」の岩がないことです。右下に滑り落ちているのがそれですね。こ、こんな巨大な岩が動くとは。

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「ひも」には及びませんが、三峰を代表する傑作だと思っていた「緑の部屋」が変わり果てた姿になってます。10級かな・・・。

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私が心血を注いだ恐怖の課題「鏡の国」の三部作も、無惨な姿でした。今やだらしなくビギナースラブです。

大ショックです。新しい課題ができるならまだしも、まったく使えない岩になってしまいました。自然の力は凄いし、自然の前には諦めるしかないのですが、最近他の河原エリアも変化が激しいので、ダム工事とか温暖化の影響かもしれないと思うと、なんだか納得いかないですね。

ただ、いいことも1つだけありました。なんと、「ひも」が営業再開です。しかも、これまでにないほど理想的な下地で。「ひも」こそは、私のボルダリングの原点。嬉しくて2回も登ってしまいました。皆さん、他のエリアに行ってる場合ではないです。今こそ「ひも」を登らねば。

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さて、ここで問題です。下の写真は、一見ごく普通の「ベロンチョ凹状」ですが、よく見ると何かが違います。それはなんでしょう?
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答えはボルダー図集の表紙で。

転化

ついに登れました。
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「頭痛」の直上ラインです。前回のブログでお伝えした通り、ジワジワと左に移動して、中間部から少し上で左のカンテに至ります。カンテに至るまでの4歩くらいが勝負です。しかし、カンテを持ってからも全く油断できません。体はスラブ面のまま、岩の結晶に指を擦りつけてハイステップです。落ちたらただ事ではない高さです。

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でも、不思議と落ち着いてました。「今日は、いよいよこの岩の最後の日だ」そんな気分でした。グレードは恐らく五段くらい。でも、もしかしたら、もっと易しいかもしれません。お伝えした通り、弱点をついていくと、左に移動してカンテに至るからです。カンテを使わずにいくこともできるのかもしれませんが、不自然だし、グレードよりもラインにこだわりたいので、これでいいと思ってます。

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実質的なトライ日数は少なかったのですが、ここに至るまでは、本当に長かった。「静かの海」に始まり、「頭痛(草野さん初登)」「伴奏者」「豊かの海」「不眠症」を経て、ようやくここまでたどり着きました。「静かの海」のトライを始めたのが、確か94年でしたから、13年がかりで攻め落としました。ついに不可能スラブとの決着がつきました。

難攻不落だった不可能スラブは陥落しました。これからは「可能スラブ」です。もう頭痛も不眠症もありません。この課題を覚醒としました。

頭が痛い

昨日は小川山へ行きました。
打ち込むのは、もちろんコレです。

まだ表面がザラザラするので、まずは掃除からです。ロープで降りてみると、かなりの高さがあって、いきなりビビってしまいました。真剣なトライをするには、まだ気温も高いし、昨日の雨の湿気もあったので、ジックリとラインを探りながらの掃除です。
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ロープで降りてみて初めて分かったのですが、弱点をついていくと、徐々にラインが左にズレていくことに気がつきました。当初の予定では、三角形のスラブのど真ん中をまっすぐ登ると考えていたのですが、「頭痛」の4歩目から足を探っていくと、1歩づつ左にズレていきます。トラバースしているような感触はないのですが、気がつくと左の甘いカンテに至ります。そのまま左のスローピーなリップにも至れるのですが、それだとまるっきり「頭痛」と同じなので、甘いカンテを直上するのが無理のないラインでしょう。

試しに4歩目から無理矢理右に動いてみましたが、それでも結局は徐々に左に行きます。さもなければ、右にいって「不眠症」に合流してしまいます。ど真ん中を直上というのは、どうにも強点をついているようです。一見どこを登っても同じように見えますが、ちゃんと弱点があるんですね。

このラインはこのラインでいいのですが、しかし、これで不可能スラブを陥落させたと言えるのか。可能スラブに転化したと言えるのか。頭の痛いところです。しかも予想したほど難しくない。といっても四段とかではないですが・・・。

とはいえ、カンテを掴みながら、三角形の頂点を抜けることは間違いないし、ラインというものは、勝手な希望で決めるものではなくて、岩の形状によって決まるものですから、これでいいのかもしれません。それに最上部でカンテの弱点もなしに登っていくのは、ちょっとリスキー過ぎる気もします。

さあ、いよいよ不可能スラブが陥落する日が来るのでしょうか!?

不動沢 新ルートその3

予告通り、今週末も不動沢です。
今回は、前夜に我が家に宿泊した雪山大好きっ娘。さんと前絵星岩です。最近はクラック大好きっ娘。になっているそうです。
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ここに来たことのある人なら、みなさんご存知でしょう。「新緑荒野」の1P目の右にある前傾クラックです。以前から終了点はあったので、トップロープでは誰か登っているかもしれません。でもリードするにあたっては、泥の詰まったクラックをほじって、そこにカムを決めたので、恐らく初リードでしょう。
ハイボルダーくらいの高さですが、さすがにボルダリングするには高すぎるし、やはりクラックはリードした方が面白いだろう、ということでやってみました。こんなラインを放っておく訳にはいきませんよね。

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予告通り、楽々でした。高さがないので、恐怖感も他の2本に比べると楽勝です。ただ、2個目のエイリアンの緑は、直角に浅利きしているので、落ちたら抜けないという保証はありません。そう思うと、ボルダリングしているのと大差ないですね。
短いですが、一手一手が悪くて、512cかdくらい。これはずっと気になっていたラインなので、解決して何よりでした。

さあ、これで今シーズンのルートプロジェクトはおしまいです。まだプロジェクト自体はありますが、11月からはボルダーに打ち込みたいと思います。打ち込むのはもちろんアレです。

夜明けまで

パートナーがいなかったし、瑞牆疲れがあったので、昨日は小川山へ行きました。

偶然、知り合いに合って、「真夜中まで」をトライするというので見に行きました。そこでふとルーフの中を見ると、反対側までホールドが繋がってます。向こう側に回ってみると、同じような感じで、ルーフから抜けられそうです。さっそくトライ開始です。

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うまいことホールドは繋がっているのですが、とにかく細かくて指が痛いです。最後の一手で苦労しましたが、なんかと登れました。結構難しいですが、本当に悪いのは2手くらいなので、二段くらいですか。「夜明けまで/二段」としました。

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こっちは、その知り合いが登った「田嶋ハング」のすぐ左です。アンダーからスタートして左のスラブへ。低いけど、意外に悪くて2級くらい。「タクマハング」です。

どっちも、もしかしたら誰か登っているかも知れないので、ご存知ならご一報を。

不動沢 新ルートその2

昨日、不動沢のもう1本のプロジェクトが登れました。

絵星岩の大凹角の左面の85度くらいのフェースです。先週に引き続き、ナチュプロオンリーの大ランナウトです。
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凹角を6〜7メートル登ってから、バンドを左にトラバースし、フェースを直上。直上する起点にエイリアンの赤とオレンジを固め取りして、フェースを5メートルほどランナウト。最後にガバがあって、そこにまたエイリアンの赤が取れます。その上は5.9くらい。流れを考慮し、ダブルロープにして、途中でトラバース部に使ったロープは外しました。
フェース部分はずっと悪いムーヴの続く、5.12+くらいの細かいカチフェースです。最後のガバを取る1手までずっと悪いのですが、ロープで長さを測った数値としては、ギリギリでグランドは免れます。ただし、あくまで理論値です。
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これはトップロープでかなり試登を重ねていたので、ムーヴは完璧でした。それでも登る前はかなりナーバスになりました。岩の表面がちょっと脆いんですよね・・・。これも普通だったら、ボルト3本で、5.12+くらいでしょうが、やはり5.13aくらいな気がします。なんか、5.13aばっかりで、僕のグレード感覚はかなり怪しいですね。

リハーサルをかなり重ねた上でのリードですから、あんまり褒められたスタイルではないかもしれませんが、しかし、それでもナチュプロオンリーという今シーズンの目標を達成できて何よりでした。プロジェクトは残り1本。それはこの2本にくらべるとかなり楽なので、今週末にサクっと決めたいところです。

不動沢の新ルート

昨日、不動沢のプロジェクトのうちの1本が登れました。

屏風岩のエンペラータワー、同じく私が数年前に登った「霧の中で/5.13a(石楠花三昧のロングバージョン)」の右側にある85度くらいのフェースです。遠くからでもよく見える、正面のドーンとしたフェースですね。顕著なクラックが見えるので、「お、あれは!?」と見に行った人も多いのではないでしょうか。見た人なら分かりますが、実際にはクラック部分は下部の2メートルくらいで、あとは溝、その先は完全にフェースです。
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ずっと気になっていて、今年の夏に下降してみたら、キレギレにホールドがあります。トップロープで試登してみると、なんとかムーヴは繋がります。しかし、問題はプロテクションです。普通だったらボルトの3本も打つところですが、ここは不動沢です。できうる限りナチュプロのみで登る道を探りたいところです。

で、色々悩んだ挙げ句、結局は大ランナウトすることに決めました。上の写真のいるところにフレークがあり、そこにエイリアンを堅めどりして、それが最後のプロテクションです。
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トップまでは途方もないランナウトです。8〜9メートルくらいでしょうか?核心はエイリアンの上の3〜4メートルくらいで、5.12dか13aくらい。ボルダーで初段くらいですか。その先は上にいくに従って易しくなりますが、5.11の後半くらいはあるでしょう。

トップ近くで落ちたら、一体どれほど落ちるのか、想像もつきません。核心は超えているのに、心臓の鼓動が聞こえます。あらゆる力を出し切った気がしました。登っているときは決して下は見ませんでしたが、懸垂下降するときに見たら、あまりのランナウトにクラクラしました。

グレードはもうサッパリ分かりませんね。ボルトが打ってあったら5.13aくらいかもしれませんが、その厳しさたるや13aなどというものではないでしょう。誰か検証して下さい、と言いたいところですが、そう易々とはオススメできません。ともあれ、ロクスノで言ったことが有言実行できて何よりでした。

富士川ボルダー

今日は久しぶりの休日。
涼しい山に行くつもりが、何かの拍子で太平洋に引き寄せられ、だとり着いたのはなぜか富士川ボルダー。
冬ではなく、夏に行くあたりが僕らしいでしょ。
でも、先客(※)が居たんですよね。物好きはどこにでもいるものだと改めて実感しました。(失礼)

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しかし、台風の大水が引いた跡から湿気が蒸せかえり、ぬるい風に乗ってやってくる蚊が身体にまとわりつく、なんとも不快な日和。さらに、上流側の壁は染みだしが残り、下地もドロドロというコンディションだったので、今日はメインとおぼしき壁に照準をあわせることに。
とはいえ、トポは持ち合わせてなかったので、岩肌に描かれた矢印と勘を頼りに登ってみました。


ポケット

得意系のポッケ課題でアップして...なんて考えが甘かった(痛)
スリップでの不意落ちすること十数回。いきなり富士川の洗礼を受けてしまい、目が覚めたどころか、目が吊り上がりました。
アドレナリンをひり出しながらギリギリ完登。


ノーマル

まさに課題があきらかになる課題。
仲間達は登れなかったけれど、自分の弱点がつまびらかになった事でしょう。

このへんから、「足が滑る!」という言葉が仲間のなかで禁句となり、代わりに「力が足らない!」と言うルールになる。


ノーマルの左

仲間のN井くんが、頑張って完登。
しかし、ビギナーのマントルは見ている方が心臓に悪いような...


QED

ここにしては珍しく水平にかかるホールドとスローパー、そして顕著なピンチホールドが印象的。
まさにパズル。
あっさり登れたので気を良くして右隣のBrigeへ。


Brige

柱状摂理の真骨頂ともいうべき縦ホールドの課題で、最初、どこを登っていいのかホールドが全く見えなかった。
何度も何度もまさぐりながら、使えるホールドを取捨してムーブを組み立てるプロセスが楽しいよ。などと、のんきな事を言ってたら最後の一手で大ハマリ。ランジで解決しようとしたのが間違いだったか...
30トライほど粘った末になんとか完登。これはしびれました!


sholder

難しいことだけは見ればわかります。
そして、美しいラインです。
時間切れにつき次回。


L

後回しにしているうちに、ついに回ってこなかった...。


フェルマー(四段)

うちの五段が解決したという伝説的課題。
見た人は、まず間違いなく絶句するでしょう。
ここを人が登れるということを、この目で見ないと僕は信じられない。
恐るべしうちの五段...。


入り口ボルダー

最後に登るには指皮が痛いガビガビの岩肌。
よくわからないまま、前傾部をSDっぽくスタートし右上したけれど、他にも色々楽しめそうです。


こんな感じで、いろいろと登るうちに日が暮れて終了。
陽気としてはぬめり指数の高い一日でしたが、内容は大満足。

台風の後だったせいか、チョーク跡にまどわされることなくラインを考えられたことも良かったし、初めて触る岩の特性に身体が適応していくことを感じながら登れたのも良かったです。



今日、岩場でご一緒した静岡のT沢さんとK池さん。初対面でしたが、僕の名を知っていてくださいました。
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おふたりは、なんと御年60歳。
「マットを担いで家を出るのが恥ずかしい。」なんて言われてましたが、カッコいいじゃないですか!
ファッションもキマってますよね。
K池さんはQEDがリーチという感じで、一手ずつ高度が上がるよろこびを僕らに語ってくださいました。

T沢さん、K池さん。親切に色々教えてくださって、ありがとうございました。
これからも元気でボルダリングを楽しんでくださいね。

白馬・松川ボルダー

日フリ協発行のフリーファンの連載「日本の岩場を斬る」の取材で、長野・白馬の松川ボルダーへ行きました。
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ボルダーの数は少ないのですが、それぞれはなかなかでした。
北アルプスから吹いてくる風がなかなか爽やかです。
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バックには美しい山々が映えるはずだったのですが、山はちょっと曇っていて残念。フリーファンの取材は、いつも人材、資金不足で大変ですが、知らないエリアに行けるのが楽しみです。
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取材の模様は、次号のフリーファンに掲載されるのでお楽しみに。
あと、白馬・松川ボルダーの情報は、地元在住のガイド、滝本さんのHP「ブルークリフ」でご覧いただけます。

リボルト

月曜と火曜の2日間、太刀岡山小山ロックのリボルト作業をしました。
日曜から現地入りしている先発隊の井上D助さんと黒田誠さんと合流し、今回は正面のビューフェイスなどを仕上げました。

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そしてついに、カリスマもケミカルアンカーになりました!

その他作業を行ったルート

打ち代え作業は相変わらず辛い。
鳳来や二子山などと比べると、楽勝のはずなのに辛い。

しかし、考えてみると一番苦痛を感じているのは岩ですよね。
ドリルで岩肌をホジくり返されて、あげく金属を埋め込まれる。
長い目でみれば最も岩を傷つけない方法ではあるんですが、それでも岩にドリルをあてる行為は罪の意識にさいなまされるものです。
今回も「痛いけど、辛抱してね」と岩に声をかけながらの作業となりました。

さて、今日もぶらさがり1時間を過ぎたあたりから、大腿部の血行障害がひどくなってきて、抜けないオールアンカーと技術不足の自分にイライラしていると、下から『やまもりさ〜ん!』という澄んだ声が。

手を休めて下を見ると、なんと声の主はYOこと三宅陽子ちゃんでした。

パートナーの佐々木大輔さんも一緒に、3日間の日程でオフトレ・クライミングを楽しみにきたとのこと。
超一流なのに飾らない性格のふたりは、一緒に話をしていてもすがすがしい気分になれる不思議な魅力をもったひとです。

YOちゃんにパワーもらったおかげで(←単純)、作業も一気に進んでようやく地面へ帰還。
これで5日間のぶら下がり作業は無事終了。

その後、ダッシュで下山してジムをオープン。
疲労から口内炎のただれがひどくなって痛いんですが、結果オーライということにしておきたいと思います。

太刀岡のリボルトはさらに続きますが、体力を回復させて近いうちに小山ロックは完了させるつもりです。


最後に、 ローカルでもないのに重労働をいとうことなく作業して下さったD助さんと黒田さんには、全くもって申し訳ないかぎりでした。ご指導、ご協力本当にありがとうございました。

また、遠い所登りにこられていたクライマーの方には、ご迷惑をおかけしました。

(最近、お礼を言ったり謝ったりする事ばかりだなぁ.... 情けなや。)

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